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うちの花柚子の成長、実をつけるためにしたこと。

うちで長年育てている鉢植えの果樹、一才ゆずの『花柚子』(ハナユとも言う)。

一才ゆずと言うだけあって一般的には毎年実をつける品種だし、確かに買った時にはたわわに実がなっていたのだが、その後とうとう2023年まで実をつけることはなかった。

初心者でも簡単に育てられるハズの果樹でも、育て方が間違っていたら永遠に実はならない。

目次

うちの子、どうして実がならなかったの?

2019年(※多分)にホームセンターのコーナンで花柚子の木を購入した。棒苗ではなく、7号くらいの鉢に入って実もついているタイプの苗木だ。

しかし、こちらも超初心者。初めての果樹というか園芸自体が初めてで、何も分からないまま数年間育ててしまった。

どうしてうちのゆずは3年間も実をつけなかったのか?一応振り返っておきたい。

① 超自己流の変テコな剪定をしていた

果樹が実を付けない最大の原因は、「自己流の剪定」であることが多いと思う。

私たち夫婦もなぜか春の新芽を摘んだり、いい感じの枝を切ったり、完全に間違った自己流の剪定をしていた。(悪気は全くなかった。)

② 木の大きさに対して鉢がデカすぎた

あと初心者のうちは、とにかく鉢を大きくすればいいと思い込んでいた。

数年経って分かったけど木の場合、鉢は大きければいいってもんじゃない。

購入した翌年には7号鉢から10号鉢にサイズアップしていたので、完全に木の根っこに対して鉢が大きすぎた。

花柚子の実をつけるために改善したこと

2022年の秋にすっかり元気をなくした花柚子を見るにつけ「流石に何かおかしい」と思った私は、初めて柚子の育て方についての勉強を始めた。

① 春芽を摘まない、剪定を控える

まず、これは当たり前すぎて「なんで摘んでるんYO!」っと自分で過去の自分にツッコみたくなるところだけど、若い木の春に出る芽を摘んではいけない。ダメ絶対。

春芽に花が咲いたあと実がつくので、春芽を摘んだら実ができない。

そもそも鉢植えの木は限られたエネルギーで相当がんばって枝を作っている。それを好き勝手切られたら、グレてしまいそうだ。

今は木の成長の邪魔になりそうな枝や虫にやられた葉っぱ以外は切らないようにしている。

② 鉢のサイズをかなり小さくした

次に鉢を10号鉢から7号鉢に替えた。ふつう、鉢を大きくすることはあっても小さくする機会はなかなかない。

用意した7号鉢には土があまり入らず「絶対小さすぎた…」と失敗を覚悟したが、結果的に翌年初めて実ができた。

2024年1月撮影 収穫のとき

面白すぎる話だけど、鉢は大きすぎるよりは小さい方がいい。(もちろん一番いいのはちょうどいいサイズ)

鉢が大きすぎると最悪の場合根が弱って枯れることがあるが、鉢が小さくて枯れることは少ない。

人間にとっても大きすぎる服が心地良くないように、植物にとって大きすぎる鉢は居心地が良くないということだろう。

鉢植えの果樹ために毎年やった方がいいこと

花柚子に限らず、鉢植えの果樹を育てるなら毎年やった方がいいことを以下にまとめた。

① 3月に鉢から出して根をチェックする

3月は果樹に限らず多くの植物の植え替えシーズン。冬の間ゆずは眠っているので、起きる前に土の水はけ改善と栄養補給を行う。

必ずしも鉢をサイズアップする必要はなく、根の成長具合の確認と虫を取り除く方が重要だ。そのためにも一度植物を鉢から出してあげよう。

花柚子が目覚めるのは暖地の場合4月中、花をつけるのは4月末〜5月初旬なので、遅くても4月初めまでにやりたい。

と言いつつ、今年は引越しで忙しく植え替えが5月になってしまった。植え替えが遅れても枯れないが、栄養不足で実付きが悪くなる。

② 定期的に肥料をあげる

私はなるべく肥料少なめで強くたくましく育ってほしいと思っている派なんだけど、一般的に小さな鉢植えの果樹を無肥料で元気に育てるのは相当難しい。

そのため毎年3月は元肥を少し入れるのと、それ以外の時期は野菜と一緒に2週間ごとに少量の化成肥料をあげている。(めちゃくちゃ少量)

こまめに肥料をあげるのが面倒な場合は、季節ごとに一定量まとめてあげる方法もある。

③ 冬は鉢の周りを保温する

柚子やレモンは少し寒さに弱く、気温が10℃以下になる冬の間は葉っぱの色がかなり悪くなったり、葉を落としたりする。

ただこれは、木が元気なら春にまた緑のきれいな葉っぱがモリモリ生えてくるので問題ない。

肌寒くなってきたら根が弱るのを防ぐため、鉢の周りをぐるりと梱包材のプチプチで厚めに巻いおく。

特に幼い木は元々弱いので、必ず保温した方がいいと思う。

2024年6月撮影 春に緑の葉っぱが復活

まとめ

2019年の時点でおそらく2年生だった花柚子、2024年現在では7年生くらいの大人の木になった。(年齢は曖昧だけど。)

果樹も観葉植物も世話をして一緒に年を重ねていくという点ではペットに近い存在で、愛着もどんどん増していくものだ。

うちに来て5年目にして絶好調の花柚子

2024年6月撮影

果樹は育て方の基本が分かっていないと実がなりづらいが、生命力はけっこう強い。実はならなくても幹はだんだん太くなるし、そうそう枯れない。(枯れそうにはなるよ。)

その上でさらに実をつけてほしければ、地味に根っこと葉っぱをひたすら育てるしかない。

その先に実があるということが、長い時間かけて理解できた。

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